当協会HPへご訪問頂きありがとうございます。大阪では桜が見頃を迎え穏やかな新年度スタートとなりました。ここ数年のコロナ禍もまだ完全には収束しておりませんが皆様と音楽を奏で芸術教育に携わることができる日々を大変幸せに思います。新しい年度が始まるにあたりおとのもり芸術文化振興協会が未来にむけて３つのビジョンを掲げて取り組みを進めていることをお伝えしたいと思います。

「創造性」「多様性」「社会貢献」

芸術の強みは「違いを尊重できる考え方」です。芸術には芸術独特の「余白」の存在がありその「余白」が枠にとらわれない自由な感覚を呼び覚ますダイアモンドの原石だと思います。私たちは芸術を介してその原石をみなさまとの「対話」で引き出し他分野では不可能な「人」の可能性を広げてくことに尽力致します。またVUCAといわれる時代、予測不能な時代の到来で私たちは答えのある「問い」と答えのない「問い」との向き合い方に真摯でなければなりません。そしてAIとの共存により「より人間らしく生きる」ということに誰もが意識的である必要があります。また「自分らしく生きる」ということ、そこには安心して多様な価値観の存在を尊重しあえる社会でなければなりません。私たちは芸術を介して希望あるご提案と芸術の特性を生かした「相互理解による調和」を実践しダイバーシティの実現を目指してまいたく思います。

芸術の力の魅力は柔軟ある思考力。その可能性は無限に広がり教育、福祉、他分野とつなぎ横断しながら社会課題の解決にも挑戦していきます。おとのもりは一瞬の流行りや多数の方の喜びより小さなことを見落とすことなく少数の方の生きずらさを軽減することで社会全体の喜びが最大になるよう貢献してまいりたく思います。新年度も皆さまの様々なハードルを越えるためのサポート、ご提案を全力で取り組んでまいります。

ご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

最後に元旦に発生した能登半島地震の被災地の方々にはまだまだ大変な状況が続いています。新年度のご挨拶とともにお見舞いのお言葉をお伝えさせて頂きます。新年度もみなさまの心を動かす芸術との出会いが希望に満ちた飛躍の年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

おとのもり芸術文化振興協会　　代表理事　　佐伯　佐和子